ぜんそくの症状と発作治療についてのHPです。
ぜんそく(喘息)の一番の特徴は突然、呼吸が苦しくなる事です。私も小児ぜんそくを発症し、成人になった現在も完治ぜす、症状を引きずってしまっている一人ですが、この苦しさは、経験したものにしか分からない苦しさと言っていいと思います。
成人でのぜんそくの患者さんは、全体の3%と言われていますが、近年、増加傾向にあるようです。小児ぜんそくの患者さんになると、この数はさらに増えて、アレルギー疾患のお子さんが増える傾向と共に、毎年、僅かながら増加しているようです。
大よそ、20〜30人に1人の割合ですから、皆さんの身近にも、何人かぜんそくを患っている知り合いがいるかもしれません。それだけ、多くの患者さんがいる訳ですから、その発作についての研究も広く行われています。しかし、ぜんそくの発作についてのメカニズム全容は、今だ解明されていません。
それでも、ぜんそく発作予防や発作の起こった時の対処療法としての新薬は多数、開発され、高い治療効果が報告されていますが、完治についての根本治療という点で考えると、これといった決め手がないのも事実です。
それだけに、大切になるなってくるのが、医師にはケアしきれない部分での、患者さん自身による日頃からの病状の管理です。
などの身体の調子を常に把握しておき、調子に変化があれば、しっかりとそれに対応するだけの準備をしておく必要があります。
ぜんそく(喘息)は一般的に都市化が進む上での公害や大気汚染が原因ではないかと、よく言われますが、実は紀元前から、こういった症状に悩む人がいたという記録が残っています。もちろん、一部、公害や大気汚染を原因とするぜんそくは存在しますが、その「全て」が環境ばかりが原因ということではありません。
ぜんそくを持っている人は、普段は何ら不都合もなく社会生活を送れるのですが、一度、発作が起こってしまうと「呼吸困難」や「息切れ」を起し、呼吸のたびに、「ゼェーゼェー」「ヒューヒュー」といった苦しそうな呼吸音を発します。なかには、激しいせきを伴い、これだけで、苦しいこともあります。
ぜんそくの症状は今、上げたように様々ですが個人差もあり、例えば、せきだけの人もいれば、呼吸の「ゼェーゼェー」だけの人もいます。また、これらの症状が、どのようなタイミングで起こり、それが、ぜんそくの症状として、どのような状態のものなのかは以下のようにまとめられます。
先述の通り、のどが「ゼェーゼェー」「ヒューヒュー」と鳴る症状を「ぜんめい」といいます。ぜんそくの症状をして最も知られているのが、この症状ではないでしょうか。この音の原因は、発作の際、空気を身体に取り込む気道が細くなり、そこを空気が通るために音が出でしまいます。注意したいのが、この「ぜんめい」が聞こえなくなったり、呼吸は苦しいのに発作の初めから聞こえない時です。これは気道が細くなり過ぎて、空気の通りが極端に少なくなっていることが考えられます。早急な処置が必要なケースと考えて下さい。
一般の人でも運動中や、その後、数分間は息切れを起すのが普通ですが、ぜんそく(喘息)の場合は、これに「ぜんめい」を伴い、突発性、発作性といった特徴があります。
この呼吸困難は「ぜんめい」同様、空気を取り込む気道が細くなり、引き起こされます。発作は気温差の大きい、夜間から早朝に起こることが多く、私も嫌という程、経験していますが、とても寝てはいられませんし、横になっているだけで苦しく、身体を起こして呼吸するようになります。これを「起座呼吸」といって、症状の重症化のシグナルをいえます。夏から秋にかけての昼夜の気温差の大きい時期などは特に注意が必要です
ぜんそく(喘息)を持っている人の気管は少しの刺激にも過敏に反応しやすく、朝の冷たい空気や煙草の煙などの、一般の人には何でもないことが、せきの切っ掛けになることがあります。このせきを何度か繰り返すうちに「ぜんめい」が起こり、発作が始まってしまうことも多くあります。
これとは、違ったケースとして「せきぜんそく」という症状があります。これは、ぜんそくの典型的な症状である「ぜんめい」「息切れ」が見られず、数週間、せきだけが続くというものです。
ぜんそくの発作時は「たん」がでます。細菌感染による急性・慢性気管支炎や肺炎では黄色い「たん」がでますが、ぜんそくの場合は透明な「たん」が出ます。透明な「たん」はせんぞくのひとつの目安になるといえます。
ただ、急性気管支炎との合併症では黄色い「たん」がでることもありますから注意して下さい。また、発作が続くと体内の水分量の関係から「たん」が出にくくなります。これは、ぜんそくの呼吸困難を助長してしまう要因になりますから、発作時は、出来る限り水分補給を心がけることも大切です。
ぜんそく(喘息)は「広い範囲の気道の閉塞と気道の炎症を特徴とする疾患」と定義されます。
などの理由で気管や気管支が細くなる、所謂「気道の閉塞」とは、そういう意味です。
ぜんそく発作の特徴のひとつは、このように気道の収縮がみられても、時間経過と共に自然治癒的に、または薬物による治療によって回復することです。気道が閉塞状態の気道は、炎症反応を起こしていることが分かっていて、これには多くの炎症細胞が関わり、発症の仕組みは、とても複雑なようです。
炎症反応とは、もともと、私達の身体を正常に保つための、言わば「防御反応」なのですが、ぜんそくの発作の場合、気道で、この炎症反応が必要もないのに起こってしまうのです。そして、これが慢性化してしまった結果、「発作の繰り返し」が起きてしまうと考えられています。
ぜんそくの発作は冷たい空気や、煙草の煙、布団のホコリなどを吸入することで簡単に起こってしまうというのは、これまでお話した通りで、これは、気道が些細な刺激に過敏な反応を示した結果、「気道の閉塞」が起きてしまった状態といえます。。
では、気道が過敏に反応し、炎症反応を起こしてしまう、その原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか。この疑問には、ぜんそくのタイプを以下の3分類に分けることで説明することができます。
アレルギーが原因で起こるぜんそくを「アトピー型」と分類します。アレルギー体質の人がアレルギーを引き起こす原因(アレルゲン)として良く知られる「ダニ」「ハウスダスト」などを吸入すると気道が炎症を起こし、発作に見舞われてします。
ぜんそく発作の原因として、アレルギー反応が見られない場合、この「感染型」の可能性が高くなります。
気道はウィルスに感染すると過敏な状態になることが分かっています。風邪などを引くたびに発作を起すケースや、風邪が治りきらず、長びいた後に発作が起こるケースなどがあります。
上述の「アトピー型」「感染型」の両方の特徴を持っているのが「混合型」です。ぜんそくを持っている人に最も多いのが、この「混合型」と言われています。小児よりも成人の方が、この「混合型」の比率は高くなる傾向にあります。
小児ぜんそくに多い「アトピー型ぜんそく」では、それを引き起こすアレルギー物質をアレルゲンと呼びます。これは、ぜんそくに限らず、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患全般で使われるますので覚えておいた方かいいでしょう。
どのようなものにアレルギー反応を起こすか、そのアレルゲンは個人によって千差万別です。ぜんそく症状が、どのような場面で起こったかを自分自身の生活に照らして考え、そのアレルゲンが何であるのかを理解し、予防に役立てることは大切なことです。
ぜんそく発作を引き起こすアレルギー反応の内、呼吸することで体内に侵入するアレルゲンのことを「吸入アレルゲン」といいます。布団やクッションなどのほこり(ハウスダスト)、ダニ、動物の毛などが、これに当たります。特にハウスダストにはダニが含まれています。アレルギー疾患の原因としてダニは有名ですが、ぜんそくも例外ではありません。ダニの繁殖期である梅雨時などは、要注意といえます。
食物アレルギーによる、ぜんそくを引き起こします。食物アレルギーを引き起こすアレルゲンとしては卵、牛乳、大豆などが有名ですが、この他にもソバや海産物、ナッツ類などが上げられます。アレルゲンとなる食物は個人によって、違いますから、病院で血液検査などをして把握しておく方が、ぜんそく対策としては有効かもしれません。
風邪や痛み止めなど病気の治療のために使った薬によって、ぜんそく発作を起してしまう場合があります。特にアスピリンを使用して起こる「アスピリンぜんそく」は症状が重くなる事が多く、成人ぜんそくの10%の人に、この傾向が認められるといいます。
ぜんそくを起す際、アレルギー反応を伴わないため、アレルゲンとは言えないものが原因となることも多くあります。生活環境の中にあるものや、日常の中に起こる現象など、種類は様々です。この場合も過敏な気道が、その「もの(現象)」に反応してしまうという仕組みはアレルゲンによるものと変わりません。
のどを刺激し、ぜんそくを起させる非アレルゲンとして上げられるのは煙草の煙、排気ガス、たき火などの煙などです。室内で親御さんが煙草を吸うと、お子さんに、ぜんそくの発作が起きるケースは多いようです。煙草を吸う際は・・・
などの気配りが大切になります。
ぜんそくと「気象や季節、温度」というと、あまり関係が無いように思われるかもしれませんが、これらと発作の間には密接な関係があります。季節の変わり目や台風の接近など、気温や気圧が激しく変化をすると発作を起してしまう人は沢山います。私自身も、毎年8月下旬から9月一杯までは要注意時期として、ぜんそくを起しやすい環境に自分を置かないよう、警戒しています。
生活習慣というと、これも一見、ピンと来ないかもしれませんが、ぜんそくには食べすぎや、寝不足、、変わったところでは「笑いすぎ」で発作を起すこともあります。
また、ストレスがかかる状況も好ましくなく、怒りや興奮、過労などは、出来るだけ避けるべきでしょう。
激しい運動をすることで、ぜんそくの発作を起すことがあります。これを「運動誘発ぜんそく」と呼んだりします。とくに発作を起しやすいのが冬の屋外での運動です。暖房の効いた、暖かい部屋から出て、急激に冷たい空気を気道に通すのが強い刺激になってしまうようです。冬場の乾燥した空気もマイナスで、そういった日には激しい運動は避けた方がいいでしょう。
女性がぜんそくの持病を持っている場合に注意して欲しいのが、妊娠・出産を契機にした悪化です。ホルモンバランスの変化によるものと考えられていますが、それまで、ぜんそくを持っていなかった人が妊娠・出産を契機に発症するケースもあります。
また、月経前になるとぜんそくの発作を起す「月経誘発ぜんそく」というものもあります。これは、ホルモンバランスに加え、自律神経系、免疫系なども密接に関係し、発作を起させるようです。
近年、ぜんそく(喘息)の治療法は急速に発展しています。昔に行われていた治療、そこで使われていた気管支拡張剤には副作用のあるものも使用されていたようですが、現在は副作用を極力、抑えた気管支拡張剤・ステロイド薬・抗アレルギー薬が開発されています。
治療において考えなくてはならないのが、「実際に発作が起きている時の治療」と「発作を予防するための治療」の2つがあるということです。この2つを同時進行で行っていかなくては、ぜんそくの治療としてベストとは言えないのです。
この2つの治療を効率よく行っていうために必要なものが次の3つになります。
これは、日記とはいっても一般的な日記ではありません。症状の有無や発作の回数、内服薬・吸入の頻度などを「朝・昼・夕」に分けて記入していきます。そうする事で、現在のぜんそく症状の傾向や、行っている治療の効果が現れているのか、いないのかの目安にもなります。医師がそれに目を通すことで、より正確な診断が可能になります。
また、後述のピークフローメーター(PEF)で測定した数値を記入し、それも含めて、現在のぜんそくの状態や、これまでの経過を見極めるのは非常に重要な作業といえます。
ピークフローメーターとは上記でも触れましたが、家庭でも手軽に行える肺機能チェック器具のことを言います。この数値によって気道の閉塞の度合いが分かり症状の把握に役立つのです。
治療効果の有無を判断する上では、特に朝のピークフローメーターの数値に注目します。ぜんそく患者さんは、朝の数値が特に低い傾向にあり、ですから、治療の効果が上がれば、この数値も良い方向に変化してきます。この変化が、治療効果のひとつの目安として大切になります。
スペーサーは、ぜんそく治療で使用される吸入薬(定量噴霧式吸入器)の補助器具のことです。
私が小さい頃は吸入器を直接、口に当てる形で使用していましたが、これだと口の中や胃に薬剤が入ってしまい、肝心の肺に届くのは10%ほどだそうで、これでは、効率が悪いということでスペーサーが使用されるようになりました。
スペーサーを使えば薬剤の30%が肺に届くといいます。また、口に残る薬剤の減少で、副作用も減らすことが出来るといいます。(吸入薬の使用後は、よく口をすすいで、しっかりとうがいをしましょう。)
また、直接、吸入器を噴霧すると、それを吸入するタイミングが非常に難しかったのですが、スペーサーを使用すれば、そういった、煩わしさもなく、スペーサーの中の薬剤をゆっくり吸入するればいいのです。
ぜんそくの治療薬は大きく分けると、ぜんそく発作を予防するための「長期管理薬」と、実際に発作が起こってしまった場合に、その発作を抑える「発作治療薬」とに分けられます。また、その作用によって、「β2受容体刺激薬」に代表される気管支拡張剤と、「副腎皮質ステロイド薬」に代表される抗炎症薬に分けることが出来ます。
気管支拡張剤には「β2受容体刺激薬」、「テオフィリン薬」、「抗コリン薬」などがあります。また、これを補助するものとして、「カルシウム拮抗薬」、「α受容体遮断薬」が上げられます。
β2受容体刺激薬は、ぜんそくの発作に大変、有効な気管支拡張剤です。β2受容体に効果的に作用し、気管支を広げてくれます。吸入薬や経口薬(飲み薬)として用いられます。私も、小児から成人になる頃まで、ジェット・ネブライザーの吸入でよく使用していましたが、効果は非常に高く、吸入後は「動悸」や「息が切れやすい」といったことはありましたが、いつもと変わらず日常生活を送ることができました。
◎ 吸入β2刺激薬
「スペーサー」の説明の中でも登場した「定量噴霧式吸入器」を使用して吸入するタイプと、吸入液をジェット・ネブライザーや超音波で霧状にして吸入するタイプの2つがあります。私は先述の通り、ジェット・ネブライザーで吸入を行っていましたが、持ち運びには向きません。携帯できるという点では「定量噴霧式吸入器」はポケットにも入ってしまうサイズですから、その点は非常に便利です。
・長時間作用性で、ぜんそくの予防と症状のコントロールに使用される「長期管理薬」吸入β2刺激薬
⇒セレベント
・短時間作用性で、ぜんそく発作が起こってしまった時に使用する「発作治療薬」吸入β2刺激薬
⇒ベネトリン・メプチン・ベロテック
◎ 経口β2刺激薬
日本でも広く使用されているのが経口β2刺激薬です。飲んで使用しますから、「スペーサー」以上に手間はかかりません。経口β2刺激薬を使用し過ぎると、次第に効果が減少すると、よく言われますが、臨床的にはそういったことはないという事です。
・長時間作用性で、ぜんそくの予防と症状のコントロールに使用される「長期管理薬」経口β2刺激薬
⇒メプチン・スピロベント
・短時間作用性で、ぜんそく発作が起こってしまった時に使用する「発作治療薬」経口β2刺激薬
⇒ベネトリン・ブリカニール・ベロテック
テオフェリンも、ぜんそくの治療ではよく使われます。経口薬と注射薬の2種類があり、点滴などに用いられます。気管支の拡張作用以外に、血管の拡張や利尿作用などもあります。
テオフェリン薬は体内濃度が高まると副作用に見舞われる事があります。悪心や嘔吐などの胃腸の不調から、さらに濃度が上がるとケイレンや不整脈なども起してしまいます。
気道を収縮させる気管支収縮物質であるアセチルコリンが気管支の受容体に作用するのを阻害するのが抗コリン薬です。ぜんそく治療としては即効性はなく、また効果も弱いことから、あくまでも、β2受容体刺激薬に対しての補助的な治療薬として用いられます。しかし、高齢者が肺気腫などの合併症を起した場合、抗コリン薬が高い治療効果を示すことが分かっています。
抗炎症薬は気管支拡張薬と並んで、ぜんそく治療の中心を成すものです。気管支拡張薬が、実際に発作が起こってしまった場合に、その発作を抑える「発作治療薬」としての意味合いが大きいのに対し、抗炎症薬は「長期管理薬」としての発作予防に有効とされています。
抗炎症薬は大きく分けて、強い炎症抑制力のある副腎皮質ステロイドと抗アレルギー薬の2つになります。
ぜんそくの治療でも、他のアレルギー疾患同様、ステロイド薬は使われます。ステロイドというと、マスメディアを通して、マイナスのイメージばかりが一人歩きしている感もあり、「コワい」と思う人も多いと思います。
しかし、ぜんそくの治療において、適切な方法、使用量をしっかりと守れば、マイナスに作用する面よりも、遥かにプラスの部分が大きいという事実があります。ステロイド薬を上手に使えば、発作予防に大きく貢献し、ぜんそくが起こることでの日常生活のリスクを軽減することができるのです。。
使用される形として「吸入」、「経口」、「注射」の3タイプに分けることができます。
◎ 吸入ステロイド薬
ぜんそくの発作予防に効果が大きいのが吸引ステロイドです。経口タイプよりも副作用は少ないと考えられていて、「スペーサー」による吸引で、さらに効果は上がります。
副作用として「声がかれる」「口の中にカビの一種が発生する」といったものがかりますが、吸入後、しっかりと口を漱ぎ、うがいをすることで、その可能性を減少させることができます。
・長時間作用性で、ぜんそくの予防と症状のコントロールに使用される「長期管理薬」吸入ステロイド薬
⇒ベクロメタゾン・フルチカゾン
◎ 経口ステロイド薬
経口ステロイド薬は気管支拡張剤や大量の吸入ステロイド薬でも、ぜんそく発作の改善が見られない時、重い発作が頻繁に見られる時など、特に重症のぜんそくに用いられます。
経口ステロイドは、ぜんそくの「長期管理薬」としても「発作治療薬」としても使われますが、長期連用によっては副作用のリスクは高くなります。
副作用の症状としては以下の通りです。
・ぜんそくの「長期管理薬」、「発作治療薬」として使用される「経口ステロイド薬」
⇒プレドニゾロン・ベタメタゾン・メチルプレドニゾロン
◎ 注射用ステロイド薬
経口ステロイド薬と同様に注射用ステロイド薬は重症のぜんそく症状の治療に用いられます。発作時に速効性を期待して使用される「発作治療薬」タイプと、持続的な抗炎症効果を期待して使用される「長期管理薬」タイプの両方があります。
・短時間作用性で、ぜんそく発作が重い時に使用する「発作治療薬」注射用ステロイド薬
⇒ハイドロコーチゾン・プレドニソロン・メルチプレドニソロン
・長時間作用性で、大量の経口ステロイド薬を使用しなければならない場合
⇒トリアムシノロンアセトナイト
抗アレルギー薬はぜんそくの「発作治療薬」としてではなく、主に発作の予防に使用されます。気管支拡張剤や副腎皮質ステロイド剤との併用で効果を発揮します。気管支に炎症を起こさせる化学伝達物質(ケミカル・メディエーター)の遊離を抑えるタイプや、その生成を阻害するタイプ、受容体をブロックするタイプなどがあります。
ぜんそく治療の新しい薬として、注目されているのはロイコトリエン拮抗薬です。気道の過敏性を押さえ、発作を起こりにくくする効果に優れています。
◎ 化学伝達物質遊離抑制薬
・メディエーターを遊離抑制する吸引タイプの抗アレルギー薬
⇒インタール
・メディエーターを遊離抑制する内服タイプの抗アレルギー薬
⇒リザベン・ソルファ・ロメット・アレギサール・ペミラストン・タザノール
◎ 受容体拮抗薬
・ヒスタミンH1受容体拮抗作用のある、内服タイプの抗アレルギー薬
⇒ザジテン・アゼプチン・セルテクト・アレジオン・トリルダン・ニポラジン
・ロイコトリエン受容体拮抗作用のある、内服タイプの抗アレルギー薬
⇒オノン・アコレート・シングレア・キプレス
・トロンボキサンA2受容体拮抗作用のある、内服タイプの抗アレルギー薬
⇒ブロニカ
◎ 阻害薬
・トロンボキサンA2合成酵素を選択的に阻害する、内服タイプの抗アレルギー薬
⇒ドメナン・ベガ
・Th2サイトカインの生成を阻害する、内服タイプの抗アレルギー薬
⇒アイピーディ
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